Mリーグ(2018年10月1日 第1回戦)ドリブンズvsフェニックスvs雷電vsパイレーツ

2018年10月1日 第1回戦

 
ドリブンズ(園田賢)VS フェニックス(魚谷侑未)VS 雷電(萩原聖人)VS  パイレーツ(小林剛)

 

開幕戦から各チームドラフト1位が登場。 仕掛けを多用する小林、園田、魚谷と面前高打点狙いの萩原。 歴史的な開幕戦、どのような戦いが待っているのか?  

 

東1局(親 小林)ドラ 白

園田(魚谷からロンあがり)中 ドラ1 2600点

Mリーグ初上がりは2600点、地味だけど園田らしい。

途中小林が、魚谷のあたり牌、ドラの白を切ればテンパイという場面で、 白を止めテンパイを取らず、振込回避。

 

東2局(親 魚谷)ドラ 9索

萩原(ツモあがり)七対子 ドラ2 裏2(跳萬)6000点 3000点

小林が役牌のみの軽い仕掛けであがりに向かう。 一方、早い段階から七対子ドラ2に照準を絞った萩原の牌の残し方が鋭すぎる。 タンヤオ七対子のテンパイが見える中、河に2枚切れの發を残し、 すぐにラス牌の發を重ねてテンパイ。 そして、5索か3萬の待ち選択で3萬を選択してリーチ。 5索待ちなら赤5索も期待できるところなのに? 次順萩原の捨てた3ピンを小林がポンし、ツモが変わって萩原3萬ツモ。 萩原にしかできないであろうあがりだけに、素直にすごい。 自分の読みを信じた待ち選択が神技。

 

東3局(親 園田)ドラ 6ピン

魚谷(萩原からロンあがり)リーチ タンヤオ 一盃口 5200点

配牌は魚谷、萩原にアドバンテージ。 魚谷に至ってはタンヤオのみだが第一ツモで1シャンテン。 小林が役牌のみの早い仕掛けをいれる。 魚谷、2順目テンパイ取らず。 次順、一盃口確定の形に変化してタンヤオ一盃口、間3萬待ちリーチ。 捨てハイに6萬が切られているため引っ掛かっているいが・・。 萩原がいい形の2シャンテンから放銃。

萩原、2着と15000点離れたトップ目だっただけに、 2シャンテンで勝負に出たところは微妙。

 

東4局(親 萩原)ドラ 6萬

園田(ツモあがり)白 トイトイ 赤1(満貫)4000点 2000点

萩原に字牌が多く大物手になりそうなチャンス手が入る。 小林はタンピン形で高くなりそうな綺麗な手牌。魚谷は厳しい。 園田、小林、魚谷が仕掛けを入れて早上がりに向かう。 萩原が面前でテンパイ、4.7萬待ちリーチに出るが、園田がトイトイでツモあがり。

萩原、小林はチャンス手だっただけにあがりに結びつかなかったのは痛い。 特に萩原は他3人が鳴いて早上がりを目指す中、我慢して面前高打点に仕上げた結果の親かぶりは残念。 あまりに、鳴きが入りすぎて本来のツモがどうなっていたのかわからないが、 園田は、役牌赤1の安い手を、役牌ではなく5ピンから仕掛けて最終的にトイトイ満貫に仕上がった展開はすばらしい。 小林は面前で仕上がれば跳満まで見えそうなところ、 園田の仕掛けで間に合わないと判断したのか鳴きを入れて早上がりに向かい、 魚谷は、いい手牌ではないのに他の2人につられるようにスピード勝負で鳴きに行った。 積極的に参加する打ち手ではあるが、普段はこの程度の手牌で参加していないと思うが気合い入りすぎ?

 

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南1局(親 小林)ドラ 8索

小林(ツモあがり)リーチ ツモ ドラ2 裏ドラ3(跳萬)6000点オール

トップ が萩原から園田へ、点数は平たい展開に。 4人共配牌がよくない。 魚谷、萩原は高い手に向かい、小林、園田は手なりであがりに向かう。 園田がタンヤオ仕掛けに出る。 即座に小林がドラ2のテンパイで1.4.7萬待ちリーチに出る。 ほどなく1萬をツモ上がり、裏ドラ3枚をのせて6000オール。簡単!

 

南1局(親 小林)1本場 ドラ 北

小林(魚谷からロン上がり)リーチ 七対子 赤1 9600点 1本場 300点

小林の配牌がダントツにいい。 ツモも早い順目に赤牌を引いて、面子手でも七対子でも上がれそうな形になる。 7順目小林、七対子赤1のテンパイで赤5萬切り、もろひっかけ2萬待ちリーチ。 山には残っていなかったが、安全牌の無かった魚谷が放銃。

小林が、最後の待ち牌を赤5萬か2萬かの選択で赤5萬を切って2萬待ちを選択。打点よりあがりやすさを取ったということ・・先にあがれているから大正解。

 

南1局(親 小林)2本場 ドラ 3萬

小林(ツモ上がり)リーチ ツモ ドラ1 2000点オール 2本場 200点オール

小林の配牌がタンヤオピンフ系でダントツにいい。2シャンテン。 3順目で一気通貫の1シャンテン。 園田が發を鳴き、發ドラ2のテンパイに向かうが、 この仕掛けにより、小林が6順目にテンパイ、間8ピン待ちでリーチにでる。 他三者の手牌が勝負にならず全員オリ。小林ツモあがり

園田の仕掛けを見て、一気通貫もピンフも捨て即リーチ。 打点やあがりよりも、親のリーチの怖さを最大限に利用した鋭いリーチ。小林うまい。

 

南1局(親 小林)3本場 ドラ 7萬

小林(魚谷からロンあがり)南 ドラ2 5800点 3本場 900点

小林2着の園田に約30000点の差をつけて、ダントツトップ。 小林、魚谷好配牌。園田、萩原の配牌はあがりが見えなそう。 小林は、ホンイツと一気通貫が見える手牌から4順目に役牌を鳴いて、高め一気通貫の4.7萬待ちのテンパイ。 6順目ドラの7萬を魚谷が放銃。

面前のホンイツ、一気通貫が見えるところから、4順目に仕掛けて5800点のテンパイ取りますか? ここが小林のすごいところ、実際に一番最速の上がりはこの形だったと思う。 点数以上に、他3人の心を折りそうなあがり。

 

南1局(親 小林)4本場 ドラ 3ピン

小林(ツモあがり)リーチ ツモ ドラ2(満貫)4000点オール 4本場 400点オール

小林の点数が2着園田に、約35000点差をつけて6万点越えダントツトップ。 またもや小林の配牌がいい。 魚谷もダブ南がトイツ。萩原もまずまず戦えそうな手牌をもらう。 萩原、5順目タンピンと七対子が見える手牌から西がトイツになったことで、 面子の3索を切り七対子に決め1シャンテンに取る。 6順目魚谷が、ダブ南を鳴き山に5枚残っている3.6索テンパイ。 9順目小林ドラ2テンパイ、4.7萬待ちリーチに出る。 同順、萩原七対子でドラ3ピン待ちダマテン。ジュンカラ。 小林に暗カンが入り、打点がアップ。 魚谷、萩原共、親のリーチに対しおりずに攻めるが小林ツモあがり。

小林の親を何とかして終わらせようという魚谷、萩原の意気込みが見えたが、あっさりツモる小林鬼強い。

 

南1局(親 小林)5本場 ドラ 7萬

魚谷(小林からロン上がり)リーチ 一発 發 ドラ1 赤1(満貫)8000点 5本場 1500点

小林の点数が2着園田に、約53000点差をつけて7万点越えダントツトップ。 配牌は、小林に白トイツと赤5索があり、魚谷は發が暗刻ドラ1、園田はピンフ系で、萩原以外は戦えそうな形。 9順目、小林に七対子ドラ2赤1の親萬確定テンパイ、東の地獄待ちリーチ。 11順目魚谷、發ドラ1赤1のテンパイ、6.9萬待ち追いかけリーチ。 小林が魚谷に一発で6萬を放銃。

長い小林の親が終わった。 怖い親リーチに対しまっすぐぶつかっていった魚谷えらい。

 

南2局(親 魚谷)ドラ 5ピン

魚谷 園田 テンパイ 流局

園田のピンフ系の好配牌、萩原がドラ2の七対子やタンヤオ、ホンイツなどいろいろ見える好配牌。 早々と萩原七対子に決め打ち。 9順目園田がピンフドラ1赤1のテンパイ、6.9萬待ちのリーチに出る。 親の魚谷はリーチに対し全ツッパ。14順目テンパイし3萬待ちダマテン。 17順目リーチをかけるがジュンカラ。 流局。

魚谷の親番維持への執念はお見事。 この局は、萩原が早々に七対子に決めなければ、タンヤオ、ドラ4のあがりも見えた 萩原らしい決め打ちだけど、失敗。

 

南2局(親 魚谷)1本場 供託2 ドラ 南

魚谷(小林からロン上がり)タンヤオ 1500点 1本場 300点

配牌は全員まずまず。 5順目、萩原役なし間3索待ちテンパイ、ダマテン。 小林仕掛けを入れてタンヤオドラ3に向かう。 萩原3ピンを暗カンするもリーチにはいかず、下家小林のキー牌の6ピンを抑えてテンパイを崩す。 魚谷が仕掛け3.6索のテンパイを入れる。 同順、園田が高めタンヤオ一盃口の1.4索待ちリーチに出る。 小林が園田の現物6索を切り魚谷に放銃。

魚谷が園田のリーチの一発目に危険牌4ピンを押してよくあがりきった。

 

南2局(親 魚谷)2本場 ドラ 北

園田(ツモ上がり)ダブ南 赤1 2600点 1300点 1本場 100点オール

配牌は全員重そうだが、魚谷がバラバラの手牌からホンイツを見て役牌を仕掛け、園田もスピード勝負で役牌を鳴く。 この鳴きによって小林の手牌が赤2つ入りのタンヤオ三色が見える綺麗な手に変化。 9順目、園田にダブ南赤1の間3ピンのテンパイが入る。 同順小林にも面前でタンヤオ赤2の4.7萬待ちテンパイが入る。ダマテン。 園田が次順2ピンをツモって2ピンと7萬のシャンポンに待ち変え。 小林ピンフ高め三色に手替わり同じく4.7萬待ち。 園田2ピンツモ。

索子のホンイツ仕掛けの魚谷に対し、最後まで園田が押し切ってあがり切った。 素晴らしい押し。

 

南3局(親 園田)ドラ 白

園田(小林からロンあがり)發 ホンイツ ドラ2 赤1(跳満)18000点

園田、自然に萬子のメンホンまで行きそうなお化けのような配牌。 小林は、1順目からドラの白を切っていく。ドラが重なる前に切ってしまえという小林らしい一打。 5順目園田手なりでメンホンテンパイ。ドラの白単騎待ちダマテン。 6順目小林が白放銃。

えっ!! トップ安泰と思われた小林から園田が直撃しトップ入れ替わり。 小林も、6順目で親の跳満放銃はびっくり事故のようなもの ただ、小林じゃなければ1順目にドラの白を切っていないので、他の人なら白は重なっていた。

 

南3局(親 園田)1本場 ドラ 4ピン

萩原(ツモあがり)ツモ 白 ドラ1 2600点 1300点 1本場 100点オール

園田、配牌に赤が2枚入った素晴らしい配牌。他の3人も手牌がいい。 萩原5順目面前で白暗刻ドラ1の間3ピン待ちテンパイ。ダマテン。 7順目あっさりツモ。

 

南4局(親 萩原)ドラ 3萬

園田(小林からロンあがり)北 1300点

トップ園田と小林の差は1900点 萩原、配牌ドラ2のチャンス手が入る。 あがりトップの園田が3順目に鳴きを入れるが、役牌の後付け。 3順目、園田役牌が鳴けて2.3索テンパイ。 5順目小林が2索を放銃。

 

一時、7万点以上持っていた小林が、園田に18000点を直撃されトップ逆転とは、開幕戦からすごいことになった。 萩原は魅せる麻雀を実行していたと思うが、スピード麻雀タイプ3人相手ではなかなか難しい展開。 魚谷は普段攻める局と守る局をクールに使い分けていたが今回はだいぶ前のめり。 4人共、それぞれの特徴を思う存分出し切った麻雀をしていて面白かった。 見ごたえのある対局。

 

1. 園田(ドリブンズ)41600点
2. 小林(パイレーツ)39700点
3. 萩原(雷電)16700点
4. 魚谷(フェニックス)2000点

 

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