【Mリーグ2019】Mリーグの感想

2019Mリーグの感想
【2019Mリーグ】全試合が終了しました。優勝は『U-NEXTパイレーツ』、最終日の大逆転勝利、そして涙の優勝インタビューは感動いたしました。ここではレギュラーシーズン180試合、セミファイナル24試合、ファイナル12試合を戦い抜いた29名のMリーガー達の戦いぶりを振り返り感想を書きたいと思います。
<レギュラーシーズン結果>

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チーム名と選手

U-NEXT  パイレーツ(U-NEXT)
レギュラーシーズン6位 -202.3 pt 最終順位 1位
小林 剛7位211.0 pt
朝倉 康心21位-143.4 pt
石橋 伸洋24位-168.1 pt
瑞原 明奈17位-101.8 pt
瑞原プロが加入したことで華やかさと明るさが増したパイレーツ!レギュラーシーズンは小林船長、セミファイナルは石橋プロが大活躍、そしてファイナルでは全員がプラスポイントを獲得する底力を発揮し逆転優勝。目に見えないパワーを感じたが、レギュラーシーズンからの総獲得ポイントはフェニックスやABEMASに遠く及ばず。優勝したものの強いという印象は無かった。来季は連覇がかかるパイレーツ、レギュラーシーズンからガンガン強さを見せて欲しい。
【新メンバー瑞原プロの感想】
手牌に忠実、スピード重視、愚形も厭わないリーチ、そして一番の魅力は強気の攻めと動じないメンタル。序盤、直線的な打ち方に翻弄された印象のある対局者達だが、中盤からは瑞原プロが反撃をくらうシーンも多かった。今季培った対戦からMリーグ用に戦い方をどう進化させるのか今後の変化が一番楽しみな打ち手。
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セガサミーフェニックス(セガサミー)
レギュラーシーズン1位 495.5 pt 最終順位 2位
魚谷 侑未1位451.4 pt
近藤 誠一3位332.0 pt
茅森 早香23位-157.9 pt
和久津 晶19位-130.0 pt
今季は間違いなく魚谷プロが主役!レギュラーシーズンの個人タイトルはフェニックスが総なめ、ファイナル最終日まで優勝は目前だったのに・・・本当に残念。ドラフトで和久津プロを獲得し、女性プロが3人となったこのチームには驚かされることばかり。レギュラーシーズンでは唯一トップが無かった和久津プロを年末の最終戦、年をまたいで今年初戦に連続起用し2連勝、ファイナルではMVPの魚谷プロに試合数の半分(6試合)を託した采配は随所に感動を呼んだと思う。昨年苦しんだ魚谷プロが今季はMリーグの顔となって大暴れしてくれたことが本当にうれしい!最強2トップ完成、来年は必ず優勝を!
【新メンバー和久津プロの感想】
和久津プロが普段の強気な攻め麻雀を魅せてくれるだろうと期待していたけど、まさかの借りてきた猫状態。緊張感やプレッシャーが画面から伝わってくるほどキャラとは正反対の繊細さが出ていました。今季封印されてしまった、攻めだけでなく、守りも絶妙な「超攻撃型アマゾネス」麻雀を来季は思う存分魅せて欲しい!
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【渋谷ABEMAS(サイバーエージェント)】
レギュラーシーズン2位 273.9 pt 最終順位 3位
多井 隆晴6位211.4 pt
白鳥 翔4位290.2 pt
松本 吉弘26位-246.3 pt
日向 藍子13位18.6 pt
2年連続でファイナル出場を果たした唯一のチームABEMAS、さすが麻雀界のエース多井プロが率いるチームは安定して強い!特に今季はABEMASの理想形?2大エース(多井・白鳥)が大活躍。この形はフェニックス同様「鬼に金棒」!バランスの取れた麻雀が打てる4人だけに、チーム全体として全く崩れる気配がない。リーダーが最強、チームワーク抜群、このチームはこれからも毎年優勝候補になりますよね。
【新メンバー日向プロの感想】
攻め過ぎず、守り過ぎず、オーソドックスで安定したポイントが取れるバランス麻雀。新Mリーガーの中で今季プラスポイントで終えたのは、レジェンド沢崎プロを除けば日向プロだけ。昔は攻撃力が魅力の雀士だったような気がするが、守りも相当レベルアップした印象。チームのムードメーカーという意味も含めABEMASは最適の女性プロを獲得したのではないかと思う。
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KADOKAWAサクラナイツ
レギュラーシーズン4位 48.4pt 最終順位 4位
内川 幸太郎15位-33.1pt
岡田 紗佳22位-152.8 pt
沢崎 誠5位234.3pt
新加入チームでありながらレギュラーシーズンは序盤からトップ争い、そして1位でファイナル進出という大活躍!但し最初から最後まで沢崎プロの調子がサクラナイツの成績のような、まさにチームというよりサクラナイツ=沢崎プロ。チームとしての存在感を示すには内川・岡田両プロの活躍にかかっているように思う。
【新メンバー内川プロの感想】
手牌マエストロの異名を持つ内川プロにしては、若干ピントがずれた狙いや読みが目立ったように思う。今季加入で1番期待した選手だっただけに少し残念。最年長沢崎プロが過労にならないよう、若きエースがサクラナイツを引っ張って頂きたい!
【新メンバー岡田プロの感想】
どちらかといえば受け麻雀のイメージだが、ノリに乗った時の爆発力が岡田プロの魅力。戦力という意味では、もう少し先の話かもしれないが、来季は「初Mリーガー夫婦」というおめでたい話題を振りまいてくれるのでは?と期待しています。
【新メンバー沢崎プロの感想】
サクラナイツのメンバーが決定した時から沢崎プロが中心になるだろうと思ってはいたけど、ここまでとは!全Mリーガー中でも沢崎プロが魅せた打ち回し、勝負感、すべてにおいて衝撃的だった。「プロ」と「アマ」は変わらない!と感じていた人も沢崎プロの麻雀を見たら「すごい!」と素直に思えるほどレベルの高い麻雀だったと思う。最年長でありながら最多試合数をこなし、チームを牽引した姿は本当に素晴らしかった。来季以降も体に気をつけて、沢崎麻雀を存分に魅せていただきたい!
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【コナミ麻雀格闘倶楽部(KONAMI)】
レギュラーシーズン3位 195.0 pt 最終順位 5位(セミファイナル敗退)
佐々木 寿人10位80.7 pt
高宮 まり9位99.5 pt
前原 雄大11位80.3 pt
藤崎 智16位-65.5 pt
レギュラーシーズン中、安定した成績を残した麻雀格闘倶楽部。今季のドラフトで藤崎プロを獲得し、相当優勝を意識したメンバーだと思ったが、結果はセミファイナルで調子が急降下、ファイナル進出ならず。レギュラーシーズンが順調だっただけに残念だった。しかし、今季の収穫は間違いなく高宮プロが素晴らしい成長と活躍を魅せたこと。このチームのオジサン3人はなんだかんだ言っても結果的にプラスポイントを叩き出せるメンバー。高宮プロが成長を見せたということは来季こそ最も期待できるチームになったのでは?
【新メンバー藤崎プロの感想】
Mリーグ序盤は藤崎プロの雀風そのままにラスを回避し、チーム内のポイントを安定させる存在に徹していたように見えた。でもMリーグルールはトップを取らなければポイントは伸びない。結果中盤までトップが無くマイナスを背負ってしまったが、中盤以降は積極的なリーチ攻撃にシフト?もはや忍者とは呼べないほどのリーチ量、でもMリーグの戦い方としては大正解のスタイルチェンジだったと思う。
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TEAM雷電(電通)
レギュラーシーズン5位 -80.1pt 最終順位 5位(セミファイナル敗退)
萩原 聖人27位-251.5 pt
瀬戸熊 直樹12位20.9 pt
黒沢 咲8位150.5 pt
記憶に残るような雷電の麻雀は大好き。ポイントの損得だけでなく、麻雀の「芸術性」「ワクワク感」「感動」がダイレクトに伝えられるチームがあるのはうれしい!しかし、唯一2年連続ファイナルに進めなかったという結果を見れば「夢」と「現実」を共有することは極めて難しいことなんだと痛感。よほどの雀力が無ければ結果を出すのは無理だろう。そんな中でも2年間の黒沢プロの活躍は素晴らしかった。「夢」と「感動」の大物手を頑なに作り上げガンガン上がる、まさに雷電麻雀そのもの。男性陣には「しっかりしてください!」という思いだが、是非これからも「雷電の麻雀は面白いんです!」という雀風は貫いてほしい。
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【赤坂ドリブンズ】
レギュラーシーズン7位 -276.3 pt(レギュラーシーズン敗退)
園田 賢29位-377.6 pt
村上 淳2位366.7 pt
鈴木 たろう18位-125.6 pt
丸山 奏子20位-139.8 pt
前回王者としては「不甲斐ない」と残念な反面、昨シーズンもレギュラーシーズンではギリギリ4位でファイナルに滑り込んだことを考えれば、敗退しても「不思議じゃない?」とも思ったり。ドリブンズが注目を集めた「育成ドラフト」は前回王者の3人で十分結果が出せると判断してのことだったと思うと、レギュラーシーズン敗退は大誤算だっだはず。それにしても普段から徹底した損得麻雀の「得な方の打ち方」を貫いている一流プロ達が、なぜ一時500ポイント以上もマイナスを負ったり、去年と真逆の個人成績(3人共)になってしまったのだろう。本当に麻雀は難しい。
【新メンバー丸山プロの感想】
華々しいデビュー戦のトップ以外は残念ながらトップなし、せめてもう1勝くらい見たかった。内容自体は育成中ということなので今後に期待。緊張感と慎重になったことが原因だと思うが、長考が多かった。できれば他対局者と遜色ないスピードで打つ努力をしていただけるとありがたい。
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【EX風林火山(テレビ朝日)】
レギュラーシーズン8位 -474.1 pt(レギュラーシーズン敗退)
二階堂 亜樹28位-286.4 pt
滝沢 和典25位-188.2 pt
勝又 健志14位0.5 pt
前半90回戦までトップ争いをしていたチームがなぜ最下位に?序盤はトップもラスも織り交ぜながら安定したポイントを確保。しかし中盤から一気に3人共絶不調、風林火山には珍しくラスが量産。崩れ始めたところで歯止めが効かなかったことが敗因だろうが、まさか風林火山がこんなに崩れてしまうとは・・。特に今季の亜樹プロは地蔵状態になってしまう対局が多く、もう少し活躍した姿が見たかった。守備に定評があるチームだけに課題は反撃?
 
【まとめ】
各ステージギリギリで勝ち上がったパイレーツが優勝!昨シーズン優勝のドリブンズ、準優勝の風林火山がレギュラーシーズン敗退という大波乱!セミファイナルが導入され、ポイント差が縮まる機会が増えたことで、最終戦の最終局まで、どのチームが優勝するかわからない白熱した展開になりました。そして、新加入沢崎プロの存在はMリーグの舞台に衝撃と厚みを増してくれたことは間違いないと思います。【Mリーグ2020】も各チームが切磋琢磨し今季以上に面白い戦いを見せてくれることを期待しています!
個人的に・・沢崎プロと迷いましたが、やっぱりこの方です。
【Mリーグ2019MVP】 魚谷 侑未プロ